万が一に備える 地震を体験する
1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災。
2011年には、東日本大震災。
2016年には熊本地震と、世界の中でも大規模とされる地震がいくつも発生しています。
地震などの自然災害は、いつ起こるか分からない自然の驚異です。
しかししっかりと事前に対策を施すことで、自分の身を守る。
家族の命、そして大切な財産を守るなど、適切な対策を施すことができるのです。
今回は、地震対策に対する防災意識を高めるためにできることをクローズアップしてみましょう。
これから家づくりを考えている人にはもちろん、家づくりをアドバイスする方であれば「お客様の目線に立ったアドバイス」のために必要な情報です。
目次
東日本大震災・熊本地震とは
「日本で起きた3つの大地震がもたらしたものは?今後の対策を考える」のコラムでも解説しましたが、日本で大きな地震と言われているのが、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震の3つです。
その中でもまだ記憶にも鮮明に残っている「東日本大震災」と「熊本地震」に注目し、どのような地震だったのかを知っておきましょう。
地震意識を高める、地震対策を施すためには、過去の地震を知ることはとても重要なのです。
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)

出典:気象庁ホームページ
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、
- マグニチュード 9.0(モーメントマグニチュード)
- 最大震度 7

出典:気象庁ホームページ
西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型(CMT解) が、全国に揺れを感じさせた大規模な地震でした。
- 死者19,729人
- 行方不明者 2,559人
- 負傷者 6,233人※1 【令和2年3月1日現在】
東日本大震災では、多くの人の命と、今までの想い出やこれからの未来を奪っていきました。
※1 人的被害及び物的被害については、平成23年3月11日に発生した「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震による被害、および3月11日以降に発生した余震域外の地震で被害の区別が不可能なものも含む。
そして津波の影響により、広範囲の住宅に大きな被害を及ぼしたことは、皆さんの記憶にも残っていることでしょう。
特に巨大な地震であったため、巨大津波による被害や製油所の被災による燃料不足、原子力発電所の事故など、地震の地域だけではなく、全国的な影響があった地震でもあります。
熊本地震
熊本県熊本地方で発生した熊本地震は、世界でも例のない地震としても知られてます。
それは観測史上初めて、 度7の揺れが2度も襲った地震ということです。
2016年4月14日に発生した地震では、
- マグニチュード 6.5
- 最大震度 7(熊本県益城町)
九州だけではなく、 中国地方や四国地方にも広がる地震が確認されました。

出典:気象庁ホームページ
この地震では、南南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型での動きが大きな揺れへと発展しています。
そして2016年4月16日にも再度大きな地震が発生しました。
- マグニチュード 7.3
- 最大震度 7(熊本県益城町、西原村)
南北方向に張力軸を持つ横ずれ断層型によって発生し、前回の地震の規模を上回る揺れとなりました。

出典:気象庁ホームページ
このふたつの活断層は2つの県をまたがり長い距離で活動したため、2度の本震と短期間に集中的に発生した余震の影響も多く受けました。
観測史上初めて震度7の揺れが2度も襲ったことで、
- 死者 273人
- 負傷者 2,809人※2 【平成31年4月12日現在】
と東日本大震災と比べても、被害が少なく感じられます。
しかし建物や住宅の被害においては、津波などの影響がなかったにもかかわらず、
- 住家全壊 8,667棟
- 住家半壊 34,719棟
- 住家一部破損 162,500棟
上のような、揺れだけで多くの家屋に被害が出てしまいました。
※2 死者数には、震災後における災害による負傷の悪化又は身体的負担による疾病により死亡したと思われる死者数のうち、市町村において災害が原因で死亡したものと認められた死者、及び6月19日から25日に発生した被害のうち熊本地震との関連が認められた死者を含む。
新耐震基準で建てられたはずの住宅にも、多くの被害が発生しています。
その中でも 制震装置など、地震対策を施していた住宅には被害を免れたケースも多くあったようです。
ふたつの地震で分かることは、
- 自分たちの防災に対する意識を高めること → 命を守る
- 建物に制震装置など、地震対策を施す → 財産を守る
など、自分たちにできることはたくさんあるのです。
地震体験できる機会を持とう

出典:津波防災特設サイト|内閣府
11月5日は津波防災の日・世界津波の日です。
住んでいる地域によっては、津波などの被害とは縁のない場所もあるかも知れません。
こういった日を活用して、
- 自宅の地震対策を見直す。
- 新たに、自宅の地震対策を検討する。
など、災害に対する意識向上につなげたいものです。
地震災害を知る・体験して学ぶ
全国には日常的に地震災害を体験できるスポットが、全国にあります。
いくつか施設を紹介します。
家族で万が一に備え、地震の知識を高めてみませんか。
そなエリア東京<東京都>
地震災害後の支援が少ない時間を生き抜く知恵を学ぶ防災体験学習ツアー「東京直下72hTOUR」を中心とした防災体験や学習ができる!そなエリア東京です。
被災地や避難所の様子を再現した実物大のジオラマ展示や、首都直下地震特設コーナーなど、体感して学べるスポットになっています。
<そなエリア東京(東京臨海広域防災公園管理センター)>
住所:東京都江東区有明3丁目8番35号
TEL:03-3529-2180
営業時間:9時30分~17時(最終入館16時30分)
休館日:月曜日
料金:入館無料
URL:http://www.tokyorinkai-koen.jp/
本所防災館(都民防災教育センター)<東京都>
防災館は、都民の皆さんの安全な暮らしを目指し、楽しみながら地震の揺れの体験、初期消火や応急救護、火災の煙からの避難要領など、防災に関する知識や技術を学んでいただく体験施設です。
地震だけでなく、いろいろな自然災害を楽しみながら学べます。
防災体験ツアーでは防災シアターの他にも、地震体験コーナー(対象:満3歳以上)やVR技術を活用し、地震・火災・風水害を疑似体験することができるVR防災体験コーナー(対象:小学2年生以上かつ身長100cm以上)など、恐ろしさを学ぶことができます。
<東京消防庁本所都民防災教育センター(本所防災館)>
住所:東京都墨田区横川4-6-6
TEL:03-3621-0119
開館時間 :9時~17時まで(入館受付:16時30分まで)
定休日:水曜、毎月第3木曜(祝日の場合はその翌日)
料金:入館無料
URL:https://tokyo-bskan.jp/bskan/honjo/
大阪市立阿倍野防災センター あべのタスカル<大阪府>
1995年に発生した阪神・淡路大地震以降、関西でも東南海・南海地震の発生が危惧される中、地震をはじめとした大災害に対する防災知識と技術に対するニーズが高まってきています。
あべのタスカルは、防災に対する知識と技術を総合的な体験を通して学べる施設です。
大阪市全域の被害想定や地域特性に応じた災害危険を学べる「おおさか防災情報ステーション」
高さ6mの巨大スクリーンで災害の恐ろしさを体感できる「タスカルシアター」
災害発生直後の街に潜む危険を学ぶことができる「がれきの街(余震体験)」
など、ぜひ万が一の災害に備え、体感してみませんか。
<大阪市立阿倍野防災センター あべのタスカル>
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋3丁目13番23号
TEL:06-6643-1031
開館時間 :10時~18時まで(入館受付:17時30分まで)
定休日:水曜日・毎月最終木曜日(祝日の場合はその翌日)
料金:入館無料
URL:http://www.abeno-bosai-c.city.osaka.jp/tasukaru/experience
阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター<兵庫県>
阪神淡路大震災での経験をこれからの生活に活かすため、教訓、防災・減災・縮災の大切さを学ぶことができる施設となっています。
ビデオや語り部から阪神淡路大震災の経験や教訓を語り継ぐ
原寸大でリアルに再現されたスペースで、阪神淡路大震災当時の様子を体感する
など、過去の災害だけでなく将来発生する災害についても学ぶことができます。
<阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター>
住所:神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2
観覧案内:078-262-5050
開館時間 :9時30分~17時30分まで(入館受付:16時30分まで)
※季節により開館時間が変化します。
定休日:月曜日(祝日の場合はその翌日)
料金:大人600円 高校生、小・中学生は無料
ここでご紹介した施設も、ほんの一部に過ぎません。
過去の地震から学び、これからの生活に活かすことができるのも、自分次第なのです。
津波防災特設サイトでも学べる情報が紹介されています
津波防災特設サイト(内閣府)でも、津波防災啓発に関する普及啓発ツールや実際に訪れて津波について学ぶ、学習施設などの情報も公開されています。
大地震はいつ来るかわかりません。
その時に慌てるのではなく、どうすればいいのかを日頃から考えておきましょう。
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―
地震大国と呼ばれる日本では、
繰り返される大規模地震や余震への対策が大きな課題とされています。
制震装置を導入することにより、建物の揺れをしっかり抑え、ダメージを減らし建物を守ります。

「αダンパーExⅡ」を導入した場合、最大55%の地震の揺れを吸収します。
繰り返しの地震にも強く、小さな揺れからもその効果を発揮することが特徴です。
13,000棟以上の供給実績、東海地区No.1の採用数で培った知識やノウハウが活きてくるのです。
家族の生命と財産を守る住宅を目指して!「αダンパーExⅡ」がしっかりとバックアップします。
耐震住宅に制震装置をプラスしてみませんか。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。