地震発生時の「避難の仕方」を確認│地震発生前に備えて適切な避難につなげる
「地震が発生した時の避難の仕方が知りたい！」
地震に関するニュースが多く報じられる昨今、このように思う方は多いでしょう。
そこで本記事では、地震で揺れを感じたとき、どのように避難すればよいのか避難の仕方について解説します。
避難の仕方には、避難所に向かうほか、自宅で避難する「在宅避難」も含まれます。
それぞれ避難の際のポイントについて紹介しますので、地震に対して不安を感じる方はぜひ参考にしてください。
・地震が発生した場合に取るべき行動が分かります。
・地震が発生した場合の避難の仕方が分かります。
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目次
地震発生時の避難「揺れ始めにすべきこと」
はじめに紹介するのは、地震発生の初期、揺れ始めのとき行うべきことです。
揺れ始めで大切なことは、とにかくご自身や子どもの身の安全を守ることです。
机の下やトイレ、ユニットバスなどに避難する
地震発生の初期は、特に長い横揺れの地震が発生する南海トラフ地震のような海溝型の地震では、初期微動による小さな揺れから始まります。
この動ける程度の地震のとき、次のような安全な場所に避難しましょう。
- 物の落下を防げる机の下
- 壁に囲まれ倒壊を避けやすいトイレなど
- 耐震機能のあるユニットバスなど
このとき、地震が収まったあとに退路が絶たれないように、窓や戸を開けて出口を確保することも重要です。
使用中のコンロなどを消す
揺れ始めのとき、ガスコンロやストーブなどの火気を使用中であれば消火することが重要です。
火気に対して家具が転倒する、建物が倒壊する、といった被害が発生した場合、地震火災につながる恐れがあるからです。
万が一、火災につながった場合に速やかに初期消火できるよう、火気の近くに消火器を準備しておくことも効果的です。
＞関連コラム：地震火災の恐ろしさ｜被害を防ぎ減らすために私たちができる行動とは
地震発生時の避難「揺れが収まったら」
続いて、地震の発生後に揺れが収まってから取るべき行動を紹介します。
転倒した家具やガラスによるケガを避けるため落ち着く
揺れが収まってから必ず心がけることは、落ち着くことです。
特に就寝中など靴下を履いていない場合は、転倒した家具の破片やクギ、割れたガラスによって手足を切る可能性があります。
手元に懐中電灯やスマートフォンがある場合は、先を照らしながら移動しましょう。
＞関連コラム：「地震で窓ガラスが割れるのが怖い…」万が一の行動や対策を解説します
スリッパや手袋をつけて安全に移動する
落ち着いてからは、準備している場合や靴や手袋を装着し、見つからない場合でも靴下やスリッパを履き安全に留意しながら移動しましょう。
このため、就寝時に事前に靴や手袋、避難用具を用意することが重要です。
また、津波は最短で2分で到達するケースも想定されていますので、津波の影響が予想される地域では、迅速に避難できるよう事前に備える必要があります。
回避するためには、耐震・制震といった対策を講じる必要があります。
中でも制震は、余震など複数回発生する地震にも効果を発揮しますので、地震対策としておすすめです。
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地震発生時の避難「避難する際の注意点」
地震後に避難を開始する場合にも、注意点がありますので紹介します。
電気のブレーカーを落とす、ガスの元栓を閉める
避難を開始する前に確認したいことは、電気のブレーカーを落とすこと、ガスの元栓を閉めることです。
東日本大震災の発生時、火災が発生した原因に関する調査によると、火災の54％は電気に関連するものとされています。
こうした火災は地震発生時に停電し、復旧・通電後に倒れた電気設備から火災が発生することにより起こるものです。
通電火災を防ぐために電気のブレーカーを落とします。また、ガスの元栓についても同様です。
移動できない可能性が高いため徒歩で移動する
避難する際は、車ではなく徒歩で移動することも重要です。
地震の発生後は塀や電柱が倒れているケースが多く、また渋滞が発生すると消防や救急活動の妨げとなる場合があります。
普段、車椅子を利用している場合など、徒歩での移動が困難な場合に備えて、大きな道路に出るための経路を確認しておくことも重要です。
エレベーターのある建物の場合は階段を利用する
ビルやマンションなどエレベーターのある建物の場合は階段を使用することも重要です。
揺れが収まったあとも余震が続く場合があり、エレベーターの利用中に揺れると閉じ込められるケースもあります。
津波の危険がある場合は高所へ移動する
お住まいの地域で、津波の危険がある場合は高所へ移動しましょう。
近隣に高台がある場合はその方向に、高台がない場合は避難ビルやマンションなど、可能な限り高い場所に逃げることが重要です。
なお、津波についても、避難場所や避難に要する時間を確認するため、事前に自宅や利用頻度の高い商店などからの避難シミュレーションをすることもおすすめです。
＞関連コラム：地震の後に津波が来たらどうする？国の対策や避難方法を知っておこう
地震発生前に確認しておきたいポイント解説
このように、地震や地震によって発生する津波は、発生前に備えを検討することが重要です。
具体的に、備えの内容についてお伝えします。
避難所、避難場所の位置や経路を確認する
地震発生時は、焦らずに避難所に向かう必要があります。
迅速に行動するためには、避難所の場所や経路を事前に確認しなければいけません。
自治体では避難所についての情報を発信していますし、ハザードマップなどにも掲載されています。
＞参考リンク：内閣府 「指定緊急避難場所」と「指定避難所」の違いについて
なお、避難する場所には、指定緊急避難場所と指定避難所とがあります。
緊急的に避難する指定緊急避難場所と、一定期間生活する指定避難所、どちらも把握して災害に備えましょう。
発生する地震について（ハザードマップで）確認する
お住まいの地域で発生する地震について確認することも重要です。
発生する地震によって、どこでどの程度の震度になるのか、ハザードマップなどで確認することができます。
また、自治体によっては震度予想をホームページで公開していることも。
震度のほか、津波被害や液状化など、どういった被害が想定されるのか確認することが重要です。
避難時に持ち出す物資を確認する
落ち着いて迅速に避難するためには、非常時に持ち出す物資を確認することも大切です。
リビングや寝室など、主要な間取りや就寝時に利用する部屋に荷物をまとめておけば、荷物をまとめる時間もかからず避難を始められます。
また、持病の薬や粉ミルクなど、避難所で手に入りづらい物品の不足を防ぐためにも、緊急時の荷物を用意することは重要です。
＞関連コラム：【防災グッズで本当に必要なものは？】厳選した14のグッズを揃えよう
耐震・制震、家具の固定など自宅の地震対策を検討する
地震発生時の避難について検討を重ねても、自宅が倒壊したり、大破して家具の下敷きになってしまえば意味がありません。
このため、揺れに抵抗する耐震や、揺れを吸収する制震、家具の転倒に備える家具の固定など、自宅や大型の家具に対する地震対策を検討することも重要です。
まとめ│避難の仕方は地震発生「前」に確認を
地震が発生した場合、どのように動くべきか「避難の仕方」について解説しました。
適切に避難しなければ、ご自身やご家族がケガをしたり、最悪の場合、命を落とす危険性がありますので、地震が発生する前に適切に対策する必要があります。
なお、自宅が倒壊、または大規模に損壊すると避難に支障をきたす恐れがありますので、耐震や制震などの対策を施して、住宅の下敷きになる、退路を絶たれるといった状況を避けましょう。
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監修者情報
株式会社トキワシステム
制震ダンパー・地震対策の情報について発信しています。
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保有資格
・二級建築士
・フォークリフト運転技能者
・木材加工用機械作業主任者
・第二種電気工事士
