地震はいつ起こる?南海トラフ、首都直下など、発生確率や時期、今できる備えも解説

日本は世界でも有数の地震多発国で「次の大地震はいつ起こるのか」「南海トラフや首都直下地震はいつ発生するのか」といった不安を抱える方は多いものです。
そこで本記事では、最新の政府発表や専門機関のデータを元に「地震がいつ起こるのか」という疑問への答えを解説します。
発生が予想されている大規模な地震について、それぞれ発生確率もご紹介し、またご家庭でできる備えのポイントまで解説します。
・発生する確率が高い地震について確認できます。
・地震発生時に命を守る、備え方を確認できます。
今、費用を抑えつつ住宅の地震対策に高い効果を得られる「制震ダンパー」のニーズが高まっています。
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目次
地震はいつ起こる?予測が難しい理由を解説
「地震はいつ起こるのか?」
実はこの問いに対して、明確な答えを出すことは現代の科学でも不可能とされています。
その理由は、地震が発生するメカニズムが複雑で、また不確定性があるからです。

参考:気象庁 地震発生のしくみ
こちらの図のように、日本の付近には複数のプレート(岩盤)の境界があり、また地震はプレート同士の境界で発生します。
しかし、プレートに蓄積した歪みが解放されるタイミング(地震の発生タイミング)は一定ではなく、微細な要因で変化します。
このため、大量の観測データが蓄積されても、「いつ起こるのか」を正確に特定することは困難なのです。
政府の地震調査委員会などでは、「30年以内に◯◯%」と発生する確率を算出していますが、これは「発生する可能性が高い期間」を意味していて、「いつ起こる」と正確な時期を特定するものではありません。
地震は「いつ起こるか」と不安に感じるものではなく、「いつ起きてもおかしくない」ことを念頭に考えることが大切です。
急に地震が発生しても被害を最小限に抑えられるよう、耐震・制震といった地震対策を施して備えましょう。

近年発生が予想されている地震、時期と確率を紹介
政府の中央防災会議では、発生確率や切迫性が高く、経済や社会への影響が大きい地震として以下5つの地震を選定しています。
- 南海トラフ地震
- 首都直下地震
- 日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震
- 相模トラフ沿いの海溝型地震
- 中部圏・近畿圏直下地震
それぞれの地震の特徴や発生確率について確認してみましょう。

南海トラフ地震
南海トラフ地震は、静岡県沖から九州沖にかけて広がるプレート境界で発生が予想されている地震です。
- 発生確率:今後30年以内に20~50%、または60~90%(シミュレーションで使用するモデルによって2つの結果が存在)
- 想定規模:マグニチュード8~9クラス
- 被災想定:最大震度7、津波高20m超、死者数30万人規模
>関連コラム:南海トラフ巨大地震でも『安全な県』はある?震度別都道府県の紹介と知っておきたい「備え」を解説
首都直下地震
首都直下地震は、東京湾北部から多摩地域など、東京の周辺エリアで発生すると予想される、直下型地震です。
- 発生確率:今後30年以内に70%程度
- 想定規模:マグニチュード7クラス
- 被災想定:最大震度7、死者数1万人規模
>関連コラム:直下型地震とは?特徴と備え方を徹底解説|過去の地震やこれから発生する地震についても確認
日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震
北海道から東北沖にかけて存在する、プレートの沈み込みによる海溝を起点とする地震です。
- 発生確率:今後30年以内に7~40%程度
- 想定規模:マグニチュード8~9クラス
- 被災想定:最大震度7、津波高30mクラス、死者数10~20万人規模
>関連コラム:日本海溝・千島海溝について知っていますか?周辺域での巨大地震に備えて
相模トラフ沿いの海溝型地震
相模トラフ地震は、神奈川県沖から房総半島沖にかけて存在する海溝沿いで発生する地震です。
- 発生確率:今後30年以内にほぼ0~6%程度
- 想定規模:マグニチュード8クラス
- 被災想定:最大震度7、津波高5mクラス、死者数10万人規模
中部圏・近畿圏直下地震
中部・近畿地方では、濃尾新断層や琵琶湖西岸断層帯、花折断層帯などの活断層を起点とする地震が想定されています。
- 発生確率:今後30年以内に0~3%程度
- 想定規模:マグニチュード7クラス
- 被災想定:最大震度7、死者数4万人規模
このように、日本各地で地震が発生する可能性はありますので、「いつ地震が起きても対応できる」体制づくりが重要となります。
複数ある地震対策の中でも、「制震ダンパー」は複数回発生する地震に効果を発揮し続ける、優れた対策です。
地震に対する不安をお抱えの方は、ぜひトキワシステムの制震ダンパーをご検討ください。
地震の発生で気になる「前兆現象」
地震の発生タイミングに関連して、「前兆現象はあるのか」と気になる方も多いでしょう。
実際、過去の地震の前に「地震雲を見た」「動物が落ち着かなくなった」といった報告が寄せられることがあります。
たとえば、以下の現象が一般的に“地震の前兆”とされます。
- 地震雲(帯状や波状の雲が現れる)
- 動物の異常行動(犬が吠える、魚が浮く、鳥が群れで飛ぶなど)
- 地下水位の変化や温泉の濁り
- 地鳴りや発光現象(地震光)
- 携帯の電波障害や電磁波の異常 など
しかし、気象庁によれば、こうした現象と地震の発生には科学的に明確な因果関係は確認されていません。
参考:気象庁 地震予知について
地震を「時期、場所、規模」まで精度高く予測することは、現在の科学では極めて困難とされています。
したがって、不確かな前兆に依存するよりも、「いつ起きても対応できる」ように地震対策や備蓄を整えることが、最も確実な対策といえるでしょう。
>関連コラム:【地震に前兆はあるの?】予知・迷信は正しい?私たちにできる5つの対策とは?
地震対策で考えたい、季節と時間帯による被害の違い

地震の被害の規模は、発生する季節や時間帯によって異なります。
同じ規模の地震でも、周囲の環境や活動状況によって被害の内容が変わりますので、状況に応じた備えが欠かせません。
【季節による違い】
- 冬:暖房器具やストーブの転倒による火災が発生。停電や断水で暖を取れず、低体温症の危険も。
- 夏:停電により冷房が使えず、熱中症や食品の腐敗が発生。避難所での衛生管理にも注意。
- 梅雨、台風期:地盤が緩みやすく、地震後に土砂災害が起きるリスクが高まる。
【時間帯による違い】
- 早朝、深夜:就寝中に発生するため避難の遅れ、家具の転倒などによるけがが起こりやすい。
- 日中:学校や職場など、家族が離れている時間帯。連絡、安否確認の手段を決めておくことが重要。
- 夕方以降:帰宅ラッシュ時は交通麻痺や火災の連鎖が発生しやすく、帰宅困難者が多数に。
このように、季節や時間帯でリスクは変わりますので、どの状況でも落ち着いて行動できるよう、想定を広げて防災対策を心がけましょう。
>関連コラム:防災について「家族で決めておくこと」とは?地震や火災が起きる前に備える必要性も解説
家庭、個人でできる地震対策をご紹介
地震は「いつ起こるか」よりも、「起きたときを想定して、どう備えているか」で被害の大きさが変わります。
記事の終わりに、家庭や個人でできる具体的な地震対策を3つの視点から紹介します。
住まいの安全対策を講じる
地震発生時も不安なく過ごすためには、自宅の耐震性を確認し内部、外部の安全対策を進めましょう。
特に1981年以前の建物は耐震性が低いケースの多い旧耐震基準の場合がありますので、早めの点検が必要です。
>関連コラム:耐震基準はいつ改正されたの?「旧耐震基準」と「新耐震基準」の違いとは?
【屋内でできる対策】
- 家具や家電をL字金具、転倒防止ベルトで固定する
- 食器棚や窓に飛散防止フィルムを貼る
- 高い位置には軽いものを収納し、重い物は下に置く
- 出入口や通路には避難を妨げる物を置かない
【屋外でできる対策】
- ブロック塀や外壁のひび割れを点検、補修する
- 屋根瓦やアンテナの固定を確認する
- 雨どいや排水口の詰まりを除去して二次災害を防ぐ
また、自宅が倒壊、または大規模な損傷を受けることのないように、建物の耐震性を高めることや、制震・免震といった対策を取ることも検討しましょう。
費用を抑えつつ、余震など複数回発生する地震に備える効果的な方法は「制震ダンパー」を導入することです。
どういった機能を持ちどの程度の費用が必要になるのか疑問に思った方は、トキワシステムまでお気軽にご相談ください。

備蓄や防災用品を準備する
地震によって電気やガス、また道路の寸断が発生する可能性がありますので、ライフラインが止まっても生活できるよう、必要な物を「3日〜1週間分」備えておきましょう。
【主な備蓄品】
- 飲料水:1人1日3リットル×3日分以上
- 非常食:缶詰、レトルト食品、栄養補助食品など
- 衛生用品:簡易トイレ、マスク、ウェットティッシュなど
- 防災用品:懐中電灯、ラジオ、乾電池、モバイルバッテリー、カセットコンロなど
備蓄品は「防災バッグ」としてまとめ、定期的に賞味期限や電池残量をチェックすることをおすすめします。
>関連コラム:【災害時になくて困ったもの】とは?理由も紹介│事前に備えたいポイントも紹介
家族間の連絡、避難体制を確保する
家族が離れている時間に地震が発生する可能性もありますので、安否確認の方法と集合場所を決めておくことも重要です。
【体制づくりのポイント】
- 災害用伝言ダイヤル(171)を、家族で使い方を共有する
- LINEやSNSの安否確認機能を事前に確認する
- 避難所や集合場所までのルートを全員で歩いて確認する
- 懐中電灯やスニーカーを玄関に常備する
- 高齢者、乳幼児、ペット向けの個別防災セットを準備
こうした事前の話し合いと行動が、混乱時の安全確保につながります。
まとめ│地震は「いつ起きても大丈夫」な体制を
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>制震ダンパー施工事例(株式会社三宝工務店様・S様邸・新築工事)
地震は「いつ」「どこで」起こるかを正確に予測することは、現在の科学では困難です。
だからこそ重要なことは、起きた瞬間に慌てないための“備え”を整えることです。
建物の耐震性を確認し、必要に応じて耐震補強や制震装置を導入、また家具の固定や避難経路の確保も忘れずに行いましょう。
家族で安否確認の方法や集合場所も確認し、食料や水、電源などの備蓄を整えておけば、地震後も落ち着いて行動できます。
建物の倒壊や損壊が気になる方は、トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」を活用した地震対策がおすすめです。
新築、リフォームを問わず対応可能ですので、地震対策をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。
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