【耐震性を高める】制震ダンパーはどこがいい?ランキングでの紹介は難しい?価格や特徴など、製品を選ぶ7つの方法を解説
「制震ダンパーの会社はどこがいいですか?」
「制震ダンパーについてランキング形式で紹介して欲しい」
こうした声を頂くことがあります。
しかし、制震ダンパーは製品ごとに対応できる住宅の構造や設置条件が異なり、単純に順位付けすることは現実的ではありません。
さらに、本体価格・必要本数・施工方式などによって総費用が変動するため、価格だけで一概に優劣をつけることもできません。
そこで本記事では、制震ダンパーの会社や製品を比較するうえで押さえるべき視点を整理し、価格の考え方や費用を抑えるポイントも含めて詳しく解説します。
ランキングではなく「失敗しない選び方」を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
・制震ダンパーにはそれぞれ異なる特徴があり、住宅の構造や条件によって適性、また価格が変わるため、ランキング形式で優劣をつけて紹介することは適切ではありません。
・一方で、ご自宅に合った制震ダンパーを選ぶための視点があります。本記事では「7つの選び方」を整理していますので、ぜひ参考にして最適な製品を見つけてください。
今、費用を抑えつつ住宅の地震対策に高い効果を得られる「制震ダンパー」のニーズが高まっています。
制震ダンパーについて詳細をお知りになりたい方やご興味を持たれた方は、資料請求からお気軽にお問い合わせください。

目次
地震対策に「制震ダンパー」がおすすめの理由
「制震ダンパーはどこがいいのか?」といった疑問にお答えする前に、近年どうして制震ダンパーが注目を集めているのか確認しましょう。
他の地震対策も含めて、制震ダンパーの特徴をお伝えします。
地震対策に利用される「耐震・制震・免震」
住宅に採用される地震対策は、大きく分けて「耐震」「制震」「免震」の3種類があります。
それぞれの特徴を理解することで、お住まいに対して適切な方法を選ぶことが可能です。
- 耐震:壁や柱を強化し、揺れに「耐える」構造。建築基準法で義務化されている、基本の対策。
- 制震:ダンパーを使って揺れを吸収・分散、繰り返す地震に強い。新築・リフォームどちらにも対応可能。
- 免震:基礎に装置を設置して地震エネルギーを建物に伝えにくくする。効果は大きいがコストや施工条件の制約も大きい。
耐震・制震・免震の価格、相場を確認
地震対策は種類によって価格が異なります。
耐震・制震・免震の相場の目安を整理しました。
- 耐震改修:おおよそ100万~150万円前後。既存住宅の耐力壁や柱の補強が中心。
- 制震ダンパー:30~50坪の木造住宅で約50万~100万円。種類や本数、施工方式によって変動。
- 免震装置:新築で250万円以上が一般的。既存住宅への導入が難しいケースが多い。
地震対策を検討するうえでは、制震工法が最もコストパフォーマンスに優れるといえるでしょう。
※実際の費用は、対象とする家の大きさや構造によって変わりますので、見積もりを取得してから比較検討をしてください。
>関連コラム:制震ダンパーの設置価格、費用はどれくらい?他の地震対策や「生活を再建するための費用」との比較を確認
「価格」に加えて確認したい比較事項
地震対策は価格だけで判断すると、思わぬ後悔につながる可能性があります。
導入前に次の点もあわせて確認しましょう。
- 対応する揺れの種類:小さな揺れから効くのか、大地震で効果を発揮するのか。
- 耐用年数・メンテナンス:オイル、鋼材、ゴムなど材質で寿命が異なる。
- 設置のしやすさ:新築・リフォームどちらに対応できるか、工期や工法の制約はあるか。
- 保証や実績:メーカー保証の有無、施工事例の豊富さは安心材料になる。
採用する工法を決定する前に、こうしたポイントについて比較、検討することで最適な地震対策を選ぶことが可能です。
トキワシステムが提供する「αダンパーExⅡ」は、長寿命・高性能で20,000棟への施工実績を誇り、多くのご家庭で安心を支えています。
地震対策を検討される方は、ぜひ一度トキワシステムの制震ダンパーをご確認ください。

制震ダンパーをランキング形式で紹介しづらい理由
ここまでご紹介したように、住宅の地震対策には「耐震」「制震」「免震」の3つがあります。
その中でも、コストと効果のバランスに優れる制震ダンパーは、一般住宅でも導入しやすく注目を集めています。
ただし、制震ダンパーはランキング形式で「どれが一番良い」と単純に紹介することはできません。その理由は次のとおりです。
- 設置可能な条件が住宅の構造(木造・鉄骨・RCなど)によって異なる
- 製品ごとに性能や用途が違い、単純な数値比較が難しい
- 本体価格だけでなく、本数や施工方法によって総費用が変わる
- 各製品に独自の強みがあり、優劣を一律で判断できない
このように、制震ダンパーは「ランキングで選ぶ」のではなく、「ご自宅や予算に合った製品を見極める」ことが大切です。
ここからは、制震ダンパーを選ぶ際に押さえるべき視点や価格の考え方を、具体的に解説していきます。
制震ダンパー、メーカーや製品を選ぶ7つの方法
制震ダンパーを検討している方は、どのようにメーカーや製品を選べばよいのか、迷ってしまうことがあります。
検討中の方は、次の7つの方法を元に制震ダンパーを選んでみましょう。
- 設置することで得られる効果
- 導入するために必要な費用
- 設置できる家の種類や条件、新築とリフォーム(後づけ)との差
- 設置の効果を期待できる期間
- 施工性やメンテナンス性の高さ
- 制震ダンパーの種類
- 制震ダンパーの導入実績
設置することで得られる効果
1つ目は、制震ダンパーを設置することで得られる効果です。
制震ダンパーの主な目的は、地震による建物への揺れやダメージを軽減することで、製品によって軽減の程度が異なりますのでチェックする必要があります。
また、縦揺れ横揺れなど、効果を発揮する揺れの方向なども確認しましょう。
>関連コラム:制震ダンパーの実際の効果を見てみよう|大阪府北部地震でわかったこと
導入するために必要な費用
2つ目は、制震ダンパーを導入するために必要な費用の確認です。
建物の規模や構造、そして選択する製品によって導入する費用は変わります。
- 本体価格
- 設置工事費
- メンテナンス、交換費用
このように、導入費用に加えて、継続的に必要になる費用も見積もることをおすすめします。
>関連コラム:制震ダンパー設置費用と大地震の「生活再建支出費用」を比較する
制震ダンパーの価格相場まとめ表
制震ダンパーの費用は材質や本数、施工方法によって変動します。
代表的な種類ごとの価格帯をまとめると、次のようになります。
種類 | 総額相場(本体+工事費) | 特徴・注意点 |
オイルダンパー | 約50万~100万円 |
・小さな揺れから効果を発揮
・繰り返す地震に強い ・寿命が長め
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鋼材ダンパー | 約40万~90万円 |
・大きな揺れで効果を発揮
・小さな揺れには不向き
・シンプル構造で低メンテ
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ゴム・粘弾性ダンパー | 約40万~70万円 |
・繰り返す地震に強い
・温度変化に弱い場合あり
・大型で施工上の制約あり
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価格比較で注意するべきポイント
制震ダンパーの費用は「製品単価×本数×施工方式」で決まります。
オイル・鋼材・ゴムといった材質ごとに1本あたりの価格が異なり、必要本数は延床面積や階数、構造計算に基づいて変わります。
さらに、施工方式(内側施工/外側施工)によっても復旧工事や足場費の有無が変動し、総額に直結します。
見積もりを確認する際には、単純な本体価格比較ではなく、内訳や保証内容を含めた総合的な判断が不可欠です。
【チェックポイント】
- 延床面積・階数に応じた本数目安(例:30坪2F=約8本、35坪2F=約10本、40坪3F=約12本 など)
- 費用内訳:本体・金物・開口復旧・足場・諸経費の合計を確認
- 本数の根拠が明確かどうか
- 復旧費や仮設工事費が含まれているか
- 保証年数や耐用年数の明記があるか
設置できる家の種類や条件、新築とリフォーム(後づけ)との差
>制震ダンパー施工事例(株式会社ヨシウダ建築様・I様邸・改修工事)
3つ目は、設置できる家の種類や条件を確認することです。
制震ダンパーは多くの住宅に設置できますが、製品によっては建物の構造に制限を受ける場合があります。
- 構造ごとの対応:木造軸組工法、2×4工法、鉄骨造など、住宅構造に応じて対応可否が異なる
- 階数への適用:2階建てはもちろん、3階建て以上でも製品によって設置可能
- 設置場所の制限:柱・壁・間仕切りなど、設置できる箇所に条件がある
さらに、新築とリフォーム(後づけ)では施工性や費用に違いがあります。
新築では設計段階から組み込めるため効率的でコストも抑えやすいのに対し、リフォームでは壁や床を開口する工事が必要になり、内装復旧費や足場費などが上乗せされる傾向にあります。
>関連コラム:制震ダンパーを後付けしたい!その方法について解説
設置の効果を期待できる期間
4つ目は、設置後に効果の発揮を期待できる期間です。
制震ダンパーは、一度設置すれば長期間に渡って地震の揺れを抑える効果を期待できます。
ただし、製品の種類や使用環境によって、実際の耐用年数や効果を発揮し続ける期間は異なります。
たとえば、鋼材ダンパーの場合は揺れを吸収し続けた場合の金属疲労、ゴムダンパーは温度変化の影響などの影響で寿命が短くなる可能性があります。
一般的には、油圧の力で動作するオイルダンパーが長寿命とされています。
>関連記事:制震ダンパー『αダンパーExⅡ』は120年の製品保証
施工性やメンテナンス性の高さ
5つ目は、施工性やメンテナンス性の高さです。
施工者の技量にかかわらず適切な施工ができる製品であれば、期待通りの効果を発揮しやすく、また容易に維持管理できれば長期間の効果発現を期待できます。
施工性が高ければ工事の期間を短くできますので、特にリフォームの場合に工事によるストレスを抑えることが可能です。
- 柱や梁などに直接設置できるなど後付けが容易
- 建物の構造に合わせて設置位置を調節できる小型の製品
- 設置後のメンテナンス回数を減らせる維持管理が容易な製品
こうした特徴のある製品を選ぶことをおすすめします。
>関連記事:制震ダンパー『αダンパーExⅡ』はメンテナンスフリー
制震ダンパーの種類
6つ目は、制震ダンパーの種類です。
実は制震ダンパーは主に3つの種類に分けることができます。
- オイルダンパー
- 鋼材ダンパー
- ゴムダンパー
それぞれ異なる特徴を持っていますので、気になるメーカーや製品があった場合は、次のような特徴を確認しましょう。
オイルダンパー
オイルダンパーは油圧の原理を利用し、揺れの力を熱に変換することで地震のエネルギーを抑える製品です。
- 小さな揺れから大きな揺れまであらゆる揺れに効果を発揮
- 小型の製品を分散設置することから、間取りに制約が生まれない
- 柱と梁の間に設置することから後付けが可能
- 性能を発揮するために一定の本数が必要
鋼材ダンパー
鋼材ダンパーは、金属を利用した製品で、金属が曲がるときの力を熱エネルギーに変換し揺れを抑える仕組みです。
- 金属を組み合わせるシンプルな構造で比較的安価
- シンプルな構造から基本的にメンテナンスは不要
- 金属が曲がる程度大きな揺れにしか効果を発揮しない
- 繰り返し作動すると金属疲労により破損することも
ゴムダンパー
ゴムタンパーは、粘弾性のゴムを利用した製品で、地震の揺れに対して伸び縮みさせることで揺れを抑える仕組みです。
- ゴムの性質上、繰り返し発生する地震にも効果的
- 温度変化によりゴムの効果が変化する場合がある
- 製品が大型で設置できる壁などに制限を要する
- 工事が大掛かりになることから新築での施工が勧められる
制震ダンパーの導入実績
7つ目は、制震ダンパーの施工実績です。
制震ダンパーはほとんどの場合、新築の際は工務店やハウスメーカー、後付けの場合はリフォーム会社が設置し、DIYで取り付けるケースは稀です。
このため、導入実績が多いということは、新築やリフォームを取り扱う専門家から一定の信頼を得ているということです。
多くの会社からの導入事例があれば、製品について一定の信頼を置くことができます。
>20,000棟以上の採用実績│制震ダンパー『αダンパーExⅡ』施工事例
制震ダンパー導入に使える補助金・減税制度
「制震ダンパーを設置したいけれど、費用の負担が気になる」
こうした声は少なくありません。実は、制震ダンパーそのものを直接対象とした補助金は少ないのですが、耐震改修や耐震リフォームを対象とした補助金や減税制度があります。
同時に制震ダンパーを設置して、経済的な負担を軽減しましょう。
国の制度(一例)
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業:工事費の1/3を補助(上限80~160万円+加算あり)
- 住宅借入金等特別控除(住宅ローン減税):年末残高の0.7%を10年間控除
- 住宅耐震改修特別控除:最大25万円を所得税から控除
- 固定資産税の減額措置:翌年度の固定資産税が1/2に減額
自治体の制度(一例)
- 東京都墨田区:木造住宅の耐震診断に最大20万円を助成
- 東京都江東区:耐震補強工事に最大150万円助成(高齢者世帯は2/3補助)
- 静岡市:木造住宅耐震事業で補強工事費の最大100万円を助成
>関連コラム:【2025】耐震リフォーム・改修の補助金を解説│国のほか県や市町村など自治体の補助金も紹介
Q&A(制震ダンパー価格・導入に関する疑問)
制震ダンパーを検討する際、多くの方が気になるのは「価格」と「効果」のバランスです。
記事の終わりに、制震ダンパーと費用に関わる代表的な疑問にお答えします。
Q:制震ダンパーは1本いくらくらいしますか?
A:制震ダンパーの価格は材質によって異なります。
一般的にはオイルダンパーが1本5万円前後、鋼材ダンパーや粘弾性ダンパーは10万円前後が目安です。
ただし、製品単価はメーカーによって異なり、また1本あたりの価格に加えて「設置する本数」も総額を左右します。
具体的な総額はお住まいの広さや形状によって異なりますので、気になるメーカーに見積もりを依頼しましょう。
Q:設置にかかる総費用は?坪単価でどれくらい?
A:延床面積や階数、本数、施工方法(内側施工/外側施工)で変わりますが、オイルダンパーの場合は一般的な木造2階建て30〜40坪の住宅で総額50〜100万円程度が目安です。
内装復旧費や足場費が追加される場合もあるため、見積もりでは「本体費用+工事費+諸経費」も含めた総額を確認することが大切です。
Q:安価な制震ダンパーでも十分効果はありますか?
A:安価な製品でも一定の制震効果はありますが、耐久性や繰り返し発生する地震への対応力に差が出ることがあります。
特に低価格帯の製品は保証期間が短かったり、温度変化に弱いケースも。
長期的な安心を得たい場合は、信頼性の高いメーカー製や耐用年数が明記された製品を選ぶことがおすすめです。単純な価格比較ではなく「費用対効果」で検討しましょう。
まとめ│新築・リフォームへの制震ダンパーはトキワシステムまで
「制震ダンパーの会社はどこがいいですか?」
「ランキング形式でおすすめを紹介して欲しい」
こうした疑問や声をいただくことがあります。
しかし、制震ダンパーは製品ごとに対応できる住宅の構造や条件が異なるうえ、本体価格・必要本数・施工方式などによって総費用が変わるため、単純にランキングで優劣をつけることはできません。
そこで本記事では、具体的な製品や会社を比較する際に押さえるべき視点を整理しました。
改めて、次の7つのポイントを確認してみてください。
- 設置することで得られる効果
- 導入に必要な費用(本体・工事・維持費など)
- 設置できる家の種類や条件(新築・リフォーム対応)
- 効果を期待できる期間(耐用年数・保証の有無)
- 施工性やメンテナンス性の高さ
- 制震ダンパーの種類(オイル・鋼材・ゴムなど)
- 導入実績や事例の豊富さ
これらを基準に検討することで、単に「安い・高い」だけでなく、費用対効果の高い制震ダンパーを選ぶことができます。
結果として、地震時の揺れをより効果的に抑えつつ、予算内で安心できる製品を選択可能です。
さらに詳しく制震ダンパーの費用相場や選び方を知りたい方は、制震ダンパー「αダンパーExⅡ」を提供するトキワシステムまでお気軽にご相談ください。
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―

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