木造住宅の耐震リフォーム|方法と種類や同時施工できる地震対策とは

耐震リフォーム

地震の多い日本において、人々の地震に対する関心が高まっています。

また、国の後押しもあり、自宅の築年数が古い場合や中古住宅を購入する際に、耐震リフォームをしたいというニーズも増えています。

その一方で耐震リフォームを行う会社も数多くあり、消費者からすると何から始めればよいのか、そして施工業者からするとどうやって自社を選んでもらうかといった、新たな問題も出て来ているのではないでしょうか。

そこで今回は木造戸建て住宅の耐震リフォームに注目し、耐震リフォームにはどんな方法があるのかを整理してお伝えするとともに、耐震リフォームと同時にできる地震対策である「制震」についてご紹介します。

この記事を読んだらわかること

・耐震リフォームの方法を知ることができます。
・耐震リフォーム時や通常のリフォームの時にも同時施工できる地震対策「制震」について知ることができます。

耐震リフォームの流れ

耐震リフォームの流れ

耐震が気になっていても何から始めればよいのかわからないという方は、まずは耐震リフォームの流れを把握しておきましょう。

耐震リフォームは、一般的に次のような流れで進めていきます。

 ①耐震診断

 ②耐震補強設計・見積もり

 ③耐震補強工事の実施

 ④アフターフォロー

自身の所有する建物が耐震補強の必要があるかどうか、また、耐震性がどれくらいあるのかわからない場合、まずは耐震診断を受けます。

耐震診断は専門家によって行われ、診断の結果によって耐震リフォームの必要性の有無を判断します。

耐震リフォームの必要性がある場合、耐震補強の設計や見積もりが作成されます。

それに基づいて契約が成立したら、耐震リフォームの工事が実施されます。

工事完了後は、必要に応じて定期メンテナンスなどのアフターフォローを行います。

なお、自治体によって耐震診断や耐震リフォームに対する補助金が出る場合があるので、あらかじめ住んでいる自治体や依頼する専門業者へ確認しておくとよいでしょう。

また、国による耐震リフォーム支援として「所得税控除」「固定資産税の減額」という税制優遇が実施されています。

こちらもあわせて自治体等に確認をして、内容を知っておくとよいでしょう。

<参考コラム>耐震化リフォームで利用できる補助金とは?上手に活用して安心な住まいを

耐震リフォームの種類

では具体的に、どんな種類や方法の耐震リフォームがあるのか見ていきましょう。

基礎の補強

耐震リフォーム 基礎

建物の基礎は地面と建物をつなげる場所であり、建物を一番下で支える土台でもある大切な個所です。

耐震リフォームで行う基礎の補強は一般的に、

・基礎にできた亀裂やひび割れに、樹脂や繊維を注入して固める

・無筋の基礎の場合は鉄筋入りのモルタルやプレート入りのモルタルを重ねる

といった方法で行われます。

基礎の状態や建物の形状によっては、建物自体をジャッキアップして既存の基礎の上に新しく基礎つくったり、新たに基礎をつくりなおす場合もあります。

また、基礎部分に換気設備がない場合は換気設備の増設や防湿シートの設置、シロアリ予防のための防蟻処理をあわせておこなっておくと、基礎とつながる柱部の湿度による腐食やシロアリ被害による劣化を防ぐことができます。

壁の増設や補強

耐震リフォーム 筋交い

建物の重さ等による縦からの力や地震の揺れや強風による横からの力、これらの力から建物を支える役割を担っているのが「耐力壁」と呼ばれる壁です。

木造住宅の耐震リフォームでは耐力壁の配置はとても重要であり、窓などの開口部が多く壁が少ない住宅や壁に筋交いが入っていない住宅などは、

・耐力壁の増設

・既存の壁への耐震補強

のどちらかによって耐震性を高めます。

耐力壁の増設には、建物の内部に壁を増設する方法や大きな窓などの開口部を縮小して耐力壁を増やす方法、外壁工事やテラス等の増築工事と合わせて外部から行う方法などがあります。

既存の壁への耐震補強は、壁に斜めに渡して用いる「筋交い」の設置による補強や、金物を用いて既存の壁を強固にする方法、「構造用合板」や「パネル」を用いて補強する方法などがあります。

接合部の補強

耐震リフォーム 接合部

木造住宅では「仕口」や「継手」といった構造や手法により、住宅を支えるための柱・梁・壁(筋交い)が接合される箇所がいくつもあります。

近年の木造住宅ではこういった手法に加えて「耐震金物」で強固につないで補強されていますが、築年数の古い木造住宅では金物による補強がなされていません。

耐震リフォームではこのような接合部を「耐震金物」によって補強することで柱・梁・壁(筋交い)を緊結して一体化させ、耐震性を向上させます。

屋根の軽量化

耐震リフォーム 屋根

屋根が重いと建物の重心が高い位置になってしまうため、同じ地震の揺れでも屋根が軽い住宅と比べて建物の揺れが大きくなり、倒壊を招くことがあります。

また、屋根瓦のように重量のある屋根の場合、地震によって住宅をつぶしてしまう可能性もあります。

耐震リフォームとして屋根を軽量化することで、揺れの大きさを軽減したり建物を支える構造体への負担を軽減します。

軽量化の方法は、通常の瓦から軽量瓦や化粧スレートと呼ばれる屋根材、ガルバリウム鋼板へのふき替えが一般的です。

耐震だけで安心ですか?耐震化と同時にできる地震対策の「制震」

ここまで耐震リフォームの流れや種類・方法についてお伝えしました。

耐震診断によって適切な耐震補強計画がつくられ、それに基づいて工事が終わればひとまず安心かもしれませんね。

一方で、耐震にも弱点があるのはご存知でしょうか。

最近では耐震の弱点を補うプラスアルファの地震対策として、住宅に「制震」を取り入れることが注目されています。

耐震と制震の違いとは?

耐震免震制震

現在建物への地震対策には、「耐震」「制震」「免震」の3つの工法があります。

耐震:地震の揺れに耐える

制震:地震の揺れを吸収する

免震:地震の揺れを伝えない

この中で一般的な木造住宅で用いられている地震対策は「耐震」になります。

耐震は耐震リフォームしかり、「耐震基準」や「耐震等級」など、住宅に関する用語としても耳にする機会が多いのではないでしょうか。

一方で耐震にも次のような弱点があります。

  • 繰り返しの地震や余震に対する建物へのダメージが蓄積し、倒壊する可能性がある
  • 地震の揺れが直接建物に伝わってしまう


このような耐震がもつ弱点を補えるのが「制震」です。

制震の特徴として、

  • 建物自体の揺れをよく吸収するため、建物の変形を大きく低減できる
  • 「耐震」では対応できない繰り返しの地震にも効果が期待できる
  • 「免震」と比較して施工効率が高く、低コストでの設置が可能
  • 新築時だけでなく既存住宅への施工も可能

といったことが挙げられます。

「免震」も地震対策としては高い効果を発揮しますが、既存住宅へのリフォームとしては工事が大掛かりでコストも大きいため、あまり現実的な方法とは言えません。

つまり、耐震リフォームによって頑丈に耐震化された住宅に「制震」をプラスして耐震では補いきれない弱点をカバーすることで、住宅により強固な地震対策を施すことができるのです。

<参考コラム>耐震・制震(制振)・免震の違いとは?コストやメリット・デメリットについて解説

住宅に「制震」を取り入れる方法

住宅へ「制震」を取り入れるには、「制震装置」の設置が必要となります。

主な制震装置として、ゴムダンパー鋼材(金属)ダンパーオイル(油圧)ダンパーの3種類があり、それぞれ次のようなメリットデメリットがあります。

ゴムダンパー

メリット:繰り返される地震に有効

デメリット:気温による変化に弱い、間取りに制限がある、施工が大掛かりなため人手が必要

鋼材(金属)ダンパー

メリット:安値で導入することが可能

デメリット:繰り返される地震に弱く耐久性が低い、小さな揺れには効果が発揮されにくい、

オイル(油圧)ダンパー

メリット:繰り返される地震に有効、大小あらゆる揺れに有効、間取りに制限なし

デメリット:場合によって設置本数が増える可能性がある

それぞれのメリットデメリットをよく理解し、設置したい住宅の状況や地域の気候にあわせて選択すれば、最適な制震装置を選ぶことができます。

<参考コラム>制震装置の種類は主に3つ!それぞれの基本的な特徴を比べてみた

まとめ:耐震リフォームと同時に制震装置を取り入れよう

「今お住まいの住宅をより安全にしたい。」

「これから購入する中古住宅を耐震化したい。」

など、住宅の耐震リフォームをお考えの理由はさまざまです。

せっかく耐震リフォームを行うのであれば、ぜひ「制震装置」も同時に取り入れることをおすすめします。

耐震リフォームをお考えの方の多くは、地震が起きたときの住宅の安全性を心配されていることと思います。

耐震化した住宅へ制震をプラスする方法は、住宅への地震対策をより高めたい方におすすめの方法です。

また、この記事を読まれている方が施工する側におられる場合、お客様へより安全なお住まいを提供できるという観点からも、制震装置の導入をあわせてご提案されてみてはいかがでしょうか。

これから耐震リフォームをお考えの方ははもちろん、耐震リフォームと合わせて新しい提案をしたいとお考えの工務店や各種業者のかたもぜひご参考下さい。

耐震化された住宅へプラスの地震対策を~制震ダンパー「αダンパーExⅡ」~

制震ダンパー「αダンパーExⅡ」

 

トキワシステムがおすすめする制震ダンパー「αダンパーExⅡ」は特殊オイルを用いたオイル(油圧)ダンパーです。

「αダンパーExⅡ」には次のような特長があります。

  • 建物の変形を約1/2に低減し、建物の損傷を大幅に軽減する高い性能
  • 副資材が不要、半人工以下の簡易施工を実現する施工性の高さ
  • 120年の製品保証とメンテナンスフリーの実現による耐久性の高さ
  • コストパフォーマンスの高さ
  • さまざまな研究機関などで実施した実証実験による信頼性
  • 16,000棟以上にもおよぶ採用実績

このように数ある制震ダンパーの中でも安心・高品質な制震装置で、小型化により施工も容易なため 住宅の新築時の施工はもちろん、既存住宅への設置も可能です。

次の実証実験結果をご覧ください。

制震ダンパーの実証実験

耐震工法で建てられた住宅に制震ダンパー「αダンパーExⅡ」を設置することで、柱の変位量が最大55%低減できることがわかります。

<参考コラム>制震ダンパーが選ばれる理由|αダンパーEXⅡとは

大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―

制震ダンパー「αダンパーExⅡ」

いつ起きるかわからない地震。

恐ろしい地震から、誰もが家族や住宅を守りたいと願うものです。

トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」は、耐震住宅の弱点を補いつつ建物の倒壊防止に効果を発揮します。

耐震性の優れた住宅に制震ダンパーをプラスして、より安心・安全な住宅を目指してみませんか?

技術力の高いトキワシステムが提供する安心・高品質な制震ダンパー 「αダンパーExⅡ」 であれば、住宅をしっかりとサポートします。

ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください

トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」製品紹介

トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」製品サポート

トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」よくある質問

監修者情報

株式会社トキワシステム

株式会社トキワシステム

制震ダンパー・地震対策の情報について発信しています。
トキワシステムが提供する制震ダンパー『αダンパーExⅡ』は、地震から建物を守り、住まいの安心と安全をご提供いたします。

保有資格
・二級建築士
・フォークリフト運転技能者
・木材加工用機械作業主任者
・第二種電気工事士

受賞歴
・GOOD DESIGN AWARD 2021