震度7の地震とは?問題点・制震ダンパーなど対策を解説│過去の地震の確認、マグニチュードとの違いなども紹介
制震ダンパーなどの地震対策を求められる、大きな被害をもたらすのは震度7などの大きな地震です。
本記事では、震度7クラスの巨大地震が発生することによる問題点や対策について解説します。
震度7を記録した地震の例を確認するとともに、震度やマグニチュードといった地震の話題に欠かせない情報もお伝えしますので、地震に対して不安を感じている方はぜひ参考にしてください。
・震度7を記録した地震の事例を確認できます。
・震度7を記録する地震により発生する問題点を確認できます。
・震度7の地震への具体的な対策が分かります。
今、費用を抑えつつ住宅の地震対策に高い効果を得られる「制震ダンパー」のニーズが高まっています。
制震ダンパーについて詳細をお知りになりたい方やご興味を持たれた方は、資料請求からお気軽にお問い合わせください。

目次
震度とマグニチュードについて解説
地震についての話題が出ると、必ず「震度」と「マグニチュード」といった言葉が出現します。
後述する話題について詳しく確認するために、はじめに確認しておきたい揺れの考え方を紹介します。
マグニチュードとは、地震のエネルギーの大きさを示しています。
一方で震度は、ある地点での揺れの大きさを示します。
つまり、下の図のとおり、マグニチュード7.0の地震が発生した場合でも、震源から近い地点では震度5弱になり、一方で震源から遠い場所では震度2に収まることもある、ということです。
震度については、以下の図のとおり揺れの目安が公表されています。
このうち、地震の揺れによる影響が大きくなる震度6を超える揺れによる被害の目安は以下のとおりです。
震度6弱
- 立っていることが困難になる。
- 固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。
- 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。
- 耐震性の低い木造建物は、瓦が落下したり、建物が傾いたりすることがある。倒れるものもある。
震度6強
- はわないと動くことができない。飛ばされることもある。
- 固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。
- 耐震性の低い木造建物は、傾くものや、倒れるものが多くなる。
- 大きな地割れが生じたり、大規模な地すべりや山体の崩壊が発生することがある。
震度7
- 耐震性の低い木造建物は傾くものや、倒れるものがさらに多くなる。
- 耐震性の高い木造建物でも、まれに傾くことがある。
- 耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物では、倒れるものが多くなる。
このように、大きな被害が生じる可能性がありますので、十分な対策が必要となります。
マグニチュードについては、以下のとおり大きさの目安が公表されています。
- 1以下:極微小地震
- 1~3:微小地震
- 3~5:小地震
- 5~7:中地震
- 7以上:大地震
- 8クラス:巨大地震
マグニチュードが1大きくなると地震のエネルギーは約32倍に、2大きくなると約1,000倍大きくなります。
数値と地震の規模を対応させて覚えると、「マグニチュード◯の地震」と聞いて揺れの程度を予測できるようになります。
>関連コラム:地震の震度とマグニチュードの違いとは?地震の基礎知識を知っておこう
震度7を記録した地震の例を確認
実際に震度7を記録した地震にはどういった地震があり、またどの程度の被害を記録しているのか確認してみましょう。
- 能登半島地震(2024年1月) 人的被害:549人 住家被害:6,483棟
- 北海道胆振東部地震(2018年9月) 人的被害:43人 住家被害:469棟
- 熊本地震(2016年4月) 人的被害:211人 住家被害:8,682棟
- 東日本大震災(2011年3月) 人的被害:22,303人 住家被害:122,005棟
- 新潟県中越地震(2004年10月) 人的被害:68人 住家被害:3,175棟
- 阪神・淡路大震災(1995年1月) 人的被害:6,437人 住家被害:104,906棟
(2025年3月時点 人的被害は死者数、住家被害は全壊戸数)
発生した地震によって人的被害、住家被害の規模は異なりますが、震度7を記録したいずれの地震においても死者や全壊した住宅が記録されています。
いつ発生するか分からない地震、万が一に備えて事前に対策を検討することが重要です。
>関連コラム:震災とは?地震とは異なる意味と過去の震災一覧|地震への備えは万全に
一方で耐震は複数回発生する地震に弱い特徴を持っていますので、「制震」によって建物に加わるダメージを軽減することも重要です。
制震ダンパーについて詳細をお知りになりたい方やご興味を持たれた方は、資料請求からお気軽にお問い合わせください。

震度7の地震への対策
具体的に、震度7といった大きな地震に対して備えるためには、以下の3つの対策を中心に検討しましょう。
- 耐震
- 制震
- 免震
耐震
>関連コラム:結局「耐震・免震・制震」のどれがいいの?効果的な組み合わせの解説と実例を紹介
耐震は、地震の揺れに対して建物の強度を高めることで耐震性を確保する対策です。
- 耐力壁(地震の揺れを耐える効果を持つ壁)を増やす
- 柱や梁など構造材の寸法を大きくする、本数を増やす
- 高い強度の基礎を作る
- 建物の重量を軽くする
こうした対策を施すことで、揺れても壊れにくい建物を建てます。
制震
制震は、制震ダンパーなど揺れを吸収する装置を導入することで、住宅に生じた揺れのエネルギーや変位を吸収する技術です。
耐震構造は複数回発生する地震によってダメージが蓄積する問題がありますが、制震構造は何度でも効果を発揮しますので、余震に対しても大きな効果を発揮します。
また、免震構造と比較して費用が安価ですので、導入しやすい点も大きな特徴です。
免震
免震は、建物の基礎と構造(柱や梁など)との間に免震装置を設置することで、地震の揺れが建物に伝わることを防ぐ技術です。
非常に高い効果を期待できるものの、一般的に高額(およそ400万円~)である点、リフォームでは導入できない点など注意が必要な点もあります。
組み合わせも重要
地震対策として効果の高い3つの方法ですが、いずれか1つを採用せずに組み合わせることが重要です。
住宅の強度を高める耐震を基本にして、「耐震+制震」や「耐震+免震」といった組み合わせによって、さらに住宅の耐震性を高めることが可能となります。
耐震補強・リフォーム
現在、築年数が経過した住宅に住んでいる方は、耐震補強や耐震リフォームをすることもおすすめです。
補助金を利用することで、耐震診断を無料で受けられるケースがあり、耐震補強に対しても補助金を受けられることもありますので、お住まいの自治体に確認してみましょう。
>関連コラム:耐震補強ってどのような対策なの?|制震ダンパーをプラスして効果をアップさせよう
壁面の一部を切り欠き施工できる制震ダンパーは、大規模な工事をする必要がありません。
お住まいの耐震性を高めたいと考えながら、費用や手間を軽減したいとも思う方は、「制震ダンパー」の利用を検討しましょう。

まとめ
「震度7の地震とは、どの程度の地震なの?」
こうした疑問についてお答えしました。
震度7の地震が発生した場合、以下のような被害が起こる可能性があります。
- 耐震性の低い木造建物は傾くものや、倒れるものがさらに多くなる。
- 耐震性の高い木造建物でも、まれに傾くことがある。
- 耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物では、倒れるものが多くなる。
また、紹介したとおり過去にも震度7の地震で人的、物的被害が発生しています。
避けるためには、耐震・制震・免震といった対策を組み合わせて、新築の住宅も、すでに建築済みの住宅でも十分な耐震性を確保することが重要です。
発生してから検討することはできませんので、平時の今だからこそ具体的な対策を検討しましょう。
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