ダンパーとは?自動車だけじゃなく住宅の地震対策でも威力を発揮

耐震住宅

みなさんは「ダンパー」と聞くと何を思い浮かべますか?

おそらく多くの人は自動車に使われているダンパーを想像するのではないでしょうか。

実はダンパーは自動車だけでなく、建築や住宅の地震対策としても活用されているのです。

そこで今回は「ダンパー」に注目し、そもそもダンパーとは何か、ダンパーの仕組みや活用されている場面とあわせて、ダンパーが住宅の地震対策にどのように活かされているのかについてお伝えします。

  コラムのポイント

  • ダンパーは自動車だけでなく建築物や住宅でも免震や制震の面で活用されている。

  • 戸建て住宅の地震対策には「制震ダンパー」が有効である。

ダンパーとは

ダンパーとは

ダンパーとは、機械構造や建築物の振動などの運動エネルギーを内部構造によって熱に変換して減衰させることで、その対象に加わるエネルギーを吸収または安定させる装置のことをいいます。

「ショックアブソーバー」や「ダンパ」ともいわれています。

自動車などの車両のサスペンションを構成する部品のひとつとして用いられたり、配管における免震性、建物や大型の建築物や住宅の制震性を上げるための部材として用いられています。

ダンパーは自動車や鉄道車両にも

車両に使われるダンパー

まずは自動車などの車両で用いられているダンパーとはどういうものか、仕組みや役割などの活用のされかたをみてみましょう。

自動車のサスペンションに用いられるダンパー

ダンパーは自動車やバイクにおいて、サスペンションを構成する部品として使われています。

サスペンションとは自動車が安定して走行するという基本的な性能を実現するための役割を担う部分で、「サスペンションアーム」「バネ」「ダンパー」で構成されています。

その中でも「ダンパー」は操縦安定性や乗り心地を左右する重要な部品です。

サスペンションに加わった大きな力により縮んだバネは、今度は反力で強く戻ろうとします。

そこでダンパーがその力を吸収しゆっくりとした動作へ変換させるのです。

仕組みとしては、サスペンションに用いられているダンパーはオイルダンパーと呼ばれるもので、オイルの入った筒の中をピストンが移動して、その抵抗で路面の起伏などから生じた運動エネルギーを吸収し減衰させます。

このように、ダンパーは車が安定して走行するために重要な役割を果たしています。

鉄道車両用ダンパ

鉄道車両に用いられるダンパーとは自動車向けダンパーの技術をもとに開発されたもので、やはり乗り心地や走行安定性を向上するために使用されています。

鉄道車両用のダンパーには、上下動ダンパー、左右動ダンパー、ヨーダンパー、車両間ヨーダンパー、パンタグラフ向けダンパーなど種類が数多くあります。

いずれもダンパーによって上下左右の振動を抑え、乗り心地を大幅にアップさせています。

ダンパーは建築や住宅にも

耐震住宅にも制震ダンパー

ダンパーは「制震ダンパー」として、高層ビルや大型建築物にも制震性向上させるためにも用いられています。

「制震ダンパー」とは、地震の揺れによるエネルギーを吸収して抑制し、建物の揺れや変形を軽減するための制震装置です。

制震ダンパーには自動車等に用いられるオイルダンパーの他、ゴム、鋼材などのダンパーがあります。

ビルや大型建築物

地震大国である日本において、レベルの高い安全性や居住性が求められる高層ビルの免震や制震に関する技術は日々向上し、ハイクオリティな対策が施されています。

「制震ダンパー」その地震対策の役割のひとつを担っています。

特にオイルダンパーの活用は多く、例えば東京ミッドタウン日比谷六本木ヒルズ森タワーあべのハルカスといった超高層ビルにも免震設備と共に制震ダンパーとしてオイルダンパーが用いられています。

また、東京スカイツリーにも制震性を向上させるため、オイルダンパーが用いられています。

オイルダンパーはその制震性能はもちろん、メンテナンス性の高さやコストパフォーマンスの面でも他種をリードしていることがうかがえます。

一般の戸建て住宅

では戸建て住宅ではどうでしょうか。

耐震対策が義務づけられている昨今、戸建て住宅において耐震対策はもはや当たり前のようになっています。

そこで注目を集めているのが、耐震住宅に制震ダンパーをプラスして制震性も向上させる地震対策です。

一般住宅用の制震ダンパーもゴムや鋼材など各種ありますが、やはりおすすめはオイルダンパーです。

※弊社トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」も、「オイルダンパー」です。

<参考コラム> 制震ダンパーは効果や種類を検討し最適なものを設置しよう

戸建て住宅の制震には制震ダンパー

制震ダンパーαダンパーExⅡ

戸建て住宅にクローズアップしてみてみましょう。

先にも触れたように、戸建ての住宅に制震性能を取り入れたい場合は制震ダンパーの活用がおすすめです。

制震ダンパーは次のような戸建て住宅に取り入れることが可能です。

新築戸建て住宅の地震対策

1981年に建築基準法が改正されて以降、新築の戸建て住宅の耐震性に関して一定の基準以上であることが定められています。

また、2000年には「住宅性能表示制度」も制定され、いわゆる「耐震等級」によって住宅の耐震に関するレベルも見える化されてきました。

一方で、耐震対策だけでは繰り返しの揺れには弱いなどといった側面もあります。

そこで耐震住宅にあわせて取り入れたいのが「制震ダンパー」による制震です。

制震ダンパーは建物の揺れを吸収して小さくするため、繰り返しの揺れにも効果を発揮し、建物が倒壊するのを防ぎます。

つまり耐震住宅に制震ダンパーをプラスすることで、耐震対策だけでは補いきれない地震対策を行うことが可能になります。

※トキワシステムが紹介する制震ダンパー『αダンパーExⅡは、耐震構造と組み合わせることで従来の地震対策をより確実なものとします。

<参考コラム> 制震ダンパーが選ばれる理由|αダンパーEXⅡとは

リフォームでも制震ダンパー

新築の戸建て住宅だけでなく、既存住宅のリフォームにも制震ダンパーは取り付けが可能で効果を発揮します。

特にオイルダンパーは他種と比較してコンパクトな造りの物が多く、建物の仕様や間取りの制約を受けることがないため既存住宅でも設置でき、導入もしやすいです。

トキワシステムの『αダンパーExⅡ』は新築だけでなくリフォームでも数々の実績があり、多くのお客様から信頼と高い評価を頂いています。

中部圏(東南海地震警戒地区)を中心に18,000棟の実績があり、東海地域では、ナンバーワンの実績を誇っております。

制震ダンパーはトキワシステムの「αダンパーExⅡ」

トキワシステムの『αダンパーExⅡ』を耐震工法の建物に設置した場合、地震の揺れをよく吸収するというシュミレーション結果をご紹介します。

『αダンパーExⅡ』が地震の揺れを吸収するシミュレーション

また、トキワシステムの『αダンパーExⅡ』はを耐震工法の住宅に設置することで、地震の揺れによる建物の変形を最大55%も低減することもできました。

耐震建物に「αダンパーExⅡ」を設置した際の変位量

このように、耐震住宅と組み合わせて使用することでより地震に備えた効果が期待できます。

大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―

あなたの大切な家族を守る制震ダンパー

地震大国と呼ばれる日本では、繰り返される大規模地震や余震への対策が大きな課題とされています。

耐震住宅に制震装置をプラスして導入することにより、建物の揺れをしっかり吸収して抑制し、建物へのダメージを減らします。

「αダンパーExⅡ」繰り返しの地震にも強く、小さな揺れからもその効果を発揮することが特徴です。

あなたの大切な住宅と家族を守るため、「αダンパーExⅡ」がしっかりとバックアップします。

耐震住宅に「αダンパーExⅡ」をプラスしてみませんか。

ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

監修者情報

株式会社トキワシステム

株式会社トキワシステム

制震ダンパー・地震対策の情報について発信しています。
トキワシステムが提供する制震ダンパー『αダンパーExⅡ』は、地震から建物を守り、住まいの安心と安全をご提供いたします。

保有資格
・二級建築士
・フォークリフト運転技能者
・木材加工用機械作業主任者
・第二種電気工事士

受賞歴
・GOOD DESIGN AWARD 2021