群発地震とは?原因や特徴、過去の事例、防災の備えまで解説
最近、ニュースなどで「群発地震」という言葉を耳にする機会が増えています。
群発地震とは、ある地域で短期間に地震が繰り返し発生する現象で、通常の単発的な地震とは異なる特徴があります。
「もしかして大地震の前兆?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、群発地震の定義や原因、過去の発生事例、大地震との関連性、そして私たちにできる防災対策までわかりやすく解説します。
・群発地震と他の地震の違いが分かります。
・群発地震への不安を解消する方法が分かります。
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目次
群発地震とは?
そもそも群発地震とは、どういった特徴を持つ地震なのでしょうか。
定義や他の地震との違いを確認しましょう。
群発地震の定義を確認
群発地震とは、同じ地域で小さな地震が繰り返し発生する現象です。
公的機関では以下のように定義されています。
前震・本震・余震の区別がはっきりせず、ある地域に集中的に多数発生するような地震群を群発地震と呼ぶことがあります。
通常は自然に収束しますが、活動の継続期間や規模はケースによって異なります。
群発地震と通常の地震との違いを比較
群発地震は、単発で発生する通常の地震とは発生形式や背景が異なります。主な違いを以下の表にまとめました。
比較項目 | 群発地震 | 通常の地震 |
発生回数・頻度 | 短期間に数十回〜数百回 | 単発で終わることが多い |
継続期間 | 数日〜数年に及ぶこともある | 一度の発生で終了 |
本震・余震の関係 | 明確な本震がない場合が多い | 本震・余震の関係がはっきりしている |
主な原因 | 火山活動・地殻流体・断層のずれなど複合的 | 主に断層の急激なずれ |
群発地震が起きる原因とは?
紹介した特徴を持つ群発地震、発生する原因が気になる方も多いもの。
主には以下の2つの原因で発生します。
- 火山活動によるケース
- 非火山性の原因(断層・地殻流体など)によるケース
火山活動によるケース
群発地震の中には、火山活動に関連して発生するケースが多くあります。
地下のマグマや火山ガスの移動により地殻に圧力がかかり、周囲の岩盤が断裂することで地震が頻発します。
特に箱根山や伊豆諸島、霧島山などの火山地域では、噴火の前後に群発地震が観測されることがあり、火山活動の活発化と連動している可能性が考えられます。
非火山性の原因(断層・地殻流体など)によるケース
群発地震は、火山活動がない地域でも発生することがあります。
代表例が能登半島や松代地域で確認された地震です。
地震調査委員会などによれば、これらは地下深部に存在する地殻流体(水やガスなど)が断層に浸透し、岩盤の摩擦を弱めることで地震が繰り返されると考えられています。
群発地震が長期化する原因
群発地震が長期間続くのは、地震を引き起こす原因が一度で解消されず、継続的に刺激されているためと考えられます。
たとえば地下のマグマや流体の動きが断続的に地殻に影響を与える場合、地震が何度も誘発されることがあります。
また、複数の断層が連動している地域では、一部の活動が周囲に波及し、結果的に数カ月〜数年単位で地震が続くことも。
こうした複雑な要因により、終息の時期を予測するのは困難です。
群発地震は大地震の前兆?
群発地震が大地震の「前兆」となるかどうかは、現在のところ明確な因果関係は証明されていません。
ただし、過去には2016年の熊本地震のように、小さな地震が複数回生じたあと大きな本震が発生した例もあります。
一方で、多くの群発地震は大地震につながらず自然に収束しています。
専門機関も「群発地震=大地震の予兆」と断定することには慎重であり、個別の地震活動を総合的に評価する必要があるとしています。
大切なことは、いつ発生してもよいように、平時から地震に備えることです。
このように長期的な地震への備えは、一度設置すると基本的にメンテナンス不要な「制震ダンパー」がおすすめです。
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実際に起きた主な群発地震の事例
日本では過去にさまざまな群発地震が発生しており、それぞれ原因や影響に特徴があります。代表的な事例は以下のとおりです。
- 松代群発地震(1965年〜):長野県松代町で5年以上にわたり地震が継続。非火山性で、地下の地殻流体が原因とされています。
- 箱根の群発地震:火山活動に起因し、2015年や2021年に地震が急増。火山性微動や噴気の増加も確認されています。
- 能登半島の群発地震(2020年代):火山と無関係の非火山性。2020年頃から活動が始まり、2024年元日にM7級の地震が発生しました。
- トカラ列島の群発地震(2021年、2023年、2025年):数百回におよぶ有感地震を記録。複数のプレートの境界にあり、沈み込みによる地震と推定されています。
これらの事例は、群発地震が火山性・非火山性にかかわらず、全国のさまざまな地域で発生する可能性があることを示しています。
必ずしも活火山の近くで起きるとは限らず、断層構造や地殻流体の存在など地質的条件によっては、どこでも発生しうるという点で注意が必要です。
群発地震が起きたらどうする?身を守る行動と備えを確認
では、実際に群発地震に遭遇した場合、どのような行動を取ればよいのでしょうか。
事前の対策も含めてご紹介します。
- 揺れを感じた場合の緊急避難行動を確認する
- ハザードマップおよび避難所を確認する
- 非常持ち出し袋や備蓄品の準備を進める
- 家族との安否確認方法・連絡手段を整える
- 家具や家電の転倒、飛来対策を取る
- 住宅の耐震性を高める対策を取る など
揺れを感じた場合の緊急避難行動を確認する
群発地震の活動中は突然強い揺れが発生する可能性もあるため、日常生活の中でも常に「もしも」に備えた行動が求められます。
実際に揺れを感じたときは、緊急避難行動を冷静に行いましょう。
- 頭を守って姿勢を低く(机の下などへ)
- ガラスや大型家具の近くから離れる
- 揺れが収まるまで移動しない
- 火を使っていた場合は揺れが収まってから火を消す
- 屋外ではブロック塀や電柱から離れる
>関連コラム:【地震のときはどこが一番安全?】外と中、安全・危険な場所を紹介します
ハザードマップおよび避難所を確認する
群発地震が続く地域では、いざという時にすぐ避難できるようハザードマップと避難所の位置を事前に確認しておくことが重要です。
自治体のホームページや防災アプリでは、地震・津波・土砂災害などの危険区域と避難経路がわかるマップを公開しています。
特に自宅・職場・学校周辺の安全なルートと避難先を家族全員で共有しておくと、混乱時の避難行動がスムーズになります。
非常持ち出し袋や備蓄品の準備を進める
群発地震が続くと、突然の大きな揺れで電気・水道・ガスなどのライフラインが止まる恐れがあります。
避難所もすぐには使えない場合があるため、家庭内で数日間自立して過ごせる備えが必要です。
上記公的機関の図を参考に、最低限の備蓄品を確認し、無理なく準備を進めましょう。
>関連コラム:【在宅避難】4つのメリット3つのデメリット│必要なものや注意点など被災時に備えるべき知識を紹介
家族との安否確認方法・連絡手段を整える
大きな揺れや通信障害が起きると、家族とすぐに連絡を取ることが難しくなる可能性があります。
事前に安否確認の手段や集合場所を決めておくことが重要です。以下の方法を活用しましょう。
- 災害用伝言ダイヤル(171)やweb171の使い方を家族で確認
- LINEやSNSなど複数の連絡手段を用意
- 自宅以外の避難先を共有(実家・親戚宅など)
- 「連絡が取れないときの集合場所」をあらかじめ決めておく
平時から情報共有しておくことで、いざというときの安心につながります。
>関連コラム:「地震が起きた。家族に電話が繋がらない。」原因と対策を解説します
家具や家電の転倒、飛来対策を取る
群発地震では繰り返す揺れにより、家具や家電が倒れたり、物が飛んだりしてケガをするリスクが高まります。
特に就寝中や在宅中に被害を受けやすいため、室内の安全対策は欠かせません。次のようなポイントを意識しましょう。
- 背の高い家具はL字金具で壁に固定する
- テレビや電子レンジは滑り止めマットを使う
- 高所に重い物を置かない
- ガラス戸には飛散防止フィルムを貼る
- 寝室周辺に落下の危険がある物を置かない
>関連コラム:家具(食器棚・本棚・タンス)への【地震対策】をわかりやすく解説
住宅の耐震性を高める対策を取る
群発地震のように揺れが何度も続く状況では、住宅に蓄積されるダメージを抑える工夫が欠かせません。
まずは耐震診断を行い、以下のような対策を検討しましょう。
- 耐力壁や筋交いを増設して壁の強度を高める
- 基礎のひび割れや劣化部分を補修する
- 屋根や外壁の軽量化を図る
群発地震に備えるためには、耐震性を確認した上で「複数回発生する地震への備え」が重要です。
耐震性を高めても、構造部分に徐々に蓄積することから、制震、免震といった地震対策も併用することをおすすめします。
まとめ│群発地震の被害は事前の備えで抑える
群発地震は突然始まり、長期間にわたって私たちの生活に影響を及ぼします。
日頃の備えと冷静な行動が、被害を最小限に抑える鍵です。
特に住まいの安全性は、命と財産を守る最前ですので、耐震補強に加え、繰り返す揺れを抑える制震技術の導入も重要です。
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