南海トラフ地震は過去にも繰り返し発生している!経緯を知って未来に備えよう

過去の南海トラフ地震

今最も恐れられている地震のひとつに「南海トラフ地震」があります。

南海トラフ地震は過去に何度も繰り返し発生しています。

今回は過去に発生した南海トラフ地震の歴史をさかのぼって、震度や震源域、被害状況についてご紹介します。

この記事を読んだらわかること

・南海トラフ地震は過去に何度も繰り返し発生しています。
・西暦684~1944年までの南海トラフ地震が記録として残っています。

南海トラフ地震とは

日本のプレート
出典:気象庁HP

「南海トラフ地震」とは、海底にある「南海トラフ」を震源域として、過去に何度も発生した大規模な地震のことです。

海底には「プレート」と呼ばれる岩盤があります。

日本列島の周辺では太平洋プレートフィリピン海プレート北米プレートユーラシアプレートの4つのプレートが接しており、それらの境界が日本海溝、相模トラフ、南海トラフとなっています。

「南海トラフ」は、フィリピン海プレートとユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域のことで、駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側海域、そして土佐湾を経て日向灘沖までのエリアをいいます。

南海トラフ沿いでは過去これまで100~150年間隔でマグニチュード8クラスの巨大地震、いわゆる「南海トラフ地震」が繰り返し発生しています。

そして今後30年以内に発生する確率は70~80%といわれています。

過去に発生した南海トラフ地震

過去の南海トラフ地震
出典:気象庁HP

過去に発生した南海トラフ地震を、記録の古いものから順にみていきましょう。

684年 白鳳(南海)地震

■震度:M8.25

■ 震源域:四国沖~紀伊半島(東海までの可能性もあり)

西暦684年11月29日に発生した南海トラフ地震「白鳳地震」過去の記録に残されている中で最古の南海トラフ地震です。

震源域は足摺岬沖から潮岬沖にかけての四国沖から紀伊半島エリアですが、東海地方の御前崎沖にも及んでいた可能性があると言われています。

白鳳地震では山崩れや神社仏閣や官舎・百姓倉の倒壊が多く起こり、死傷者や家畜の死傷数も多かったとされています。

津波も発生し、高知では船が多数沈没しました。

887年 仁和(南海)地震

■ 震度:M8.25

■ 震源域:四国沖~東海

西暦887年8月26日に発生した南海トラフ地震「仁和地震」の震源域は、四国の足摺岬沖から静岡県の御前崎沖にかけての広範囲にわたっています。

特に京都では官舎や民家の倒壊あり、圧死者が数多く出ました。

建物の倒壊・破損など被害の広がりは五幾(現在の奈良県、京都府中南部、大阪府、兵庫県南東部)七道(東海道、東山道、北陸道、山陽道、山陰道、南海道、西海道)のいたる所で見られました

沿岸部では津波が発生し死者が多数出ており、特に摂津の国(現在の大阪府北西部と兵庫県南東部)の被害が酷かったと言われています。

また、余震も1か月程度続いたという記録が残っています。

1096年 永長(東海)地震

■ 震度:M8.0~8.5

■ 震源域:紀伊半島~駿河湾

西暦1096年12月17日に発生した南海トラフ地震「永長地震」の震源域は、紀伊半島の潮岬沖から駿河湾にかけてです。

「永長地震」では東大寺の大きな釣り鐘の落下、奈良の薬師寺の回廊の倒壊、東寺塔の塔の破損などが起きました。

津波が伊勢や駿河エリアに到達し、神社仏閣等が400以上も流されたと言われています。

1099年 康和(南海)地震

■ 震度:M8.0~8.3

■ 震源域:四国沖~紀伊半島

「康和地震」は「永長地震」の2年2か月後にあたる西暦1099年2月22日に発生しました。

「康和地震」の震源域は、四国の足摺岬沖から紀伊半島の潮岬沖にかけた南海トラフの西側エリアです。

「康和地震」では奈良県にある興福寺の大門や回廊が倒壊しました。

<参考コラム>大地震における「スーパーサイクル」とは?【南海トラフ地震の周期とは】

1361年 正平東海地震、正平南海地震

■ 震度:M不明(東海)、M8.25~8.5(南海)

■ 震源域:四国沖~紀伊半島

西暦1361年8月3日に発生した「正平地震」は、東海・南海エリアで同日もしくは東海エリアの2日後に南海エリアで発生したとされる南海トラフ地震です。

震源域は四国の足摺岬沖から三重県の沖にかけてと想定されています。

大阪府の四天王寺の金堂、奈良県の招提寺の九輪や薬師寺の金堂などの倒壊や破損などが起こり、死者も出ました。

大阪府、徳島県、高知県では津波被害が起こり、特に徳島県では全滅した地域もあり、家屋流失1,700棟、死者60名以上となっています。

「正平地震」の後は余震が多かったと記録されています。

1498年 明応東海地震

■ 震度: M8.2~8.4

■ 震源域:高知県中部沖~駿河湾

西暦1498年9月20日に発生した南海トラフ地震「明応東海地震」の震源域は、高知県中部沖から駿河湾までの広い範囲にわたります。

紀伊半島から房総半島にかけての海岸で地震が大きく起こり、和歌山県の熊野本宮の社殿が倒壊しました。

また、津波の被害も紀伊半島から房総半島にかけての広範囲に及び、三重県ではおよそ1,000棟の家屋が流され、死者も5,000名以上にのぼるとされています。

1605年 慶長地震

■ 震度: M7.9

■ 震源域:不明

西暦1605年2月3日には「慶長地震」が起きています。

南海トラフ地震と類似していますが震度や被害の記録があまり残っておらず、「南海トラフ地震である可能性がある」地震といえます。

「慶長地震」では津波被害が広範囲におよび、九州から千葉県の銚子にかけて津波が来た記録があることから、南海トラフの浅部が震源、もしくは南方の遠地津波の可能性があるとされています。

1707年 宝永地震

■ 震度: M8.6(~9.3)

■ 震源域:東海~四国沖(~日向灘)

西暦1707年10月28日に発生した南海トラフ地震「宝永地震」の震源域は、静岡県の遠州灘から高知県の沖合、さらには宮崎県の日向灘にまで及ぶ可能性があると言われています。

東海道、伊勢湾沿岸、紀伊半島は特に震度が大きかったとされ、家屋倒壊等の地震による被害は東海、近畿、中・四国、九州地方にまで及んだとされています。

津波が発生し、伊豆半島から九州に至る太平洋沿岸だけでなく、大阪湾、播磨灘、伊予灘、周防灘にも到達しています。

特に高知県では被害が大きく、11,167棟もの家屋が流され、死者も1,844名にもぼっています。

<参考コラム>地震の後に津波が来たらどうする?国の対策や避難方法を知っておこう

1854年 安政東海地震、安政南海地震

■ 震度: M8.4

■ 震源域:紀伊半島~駿河湾(東海)、四国沖~紀伊半島(南海)

「安政東海地震」は西暦1854年12月23日、そして約32時間後の西暦1854年12月24日に「安政南海地震」が発生しています。

「安政東海地震」では山梨県、長野県、福井県でも地震被害があり、静岡県の天竜川河口付近で最も大きな被害が記録されています。

津波被害も房総半島から四国沖にかけて発生しています。

「安政南海地震」では近畿、四国、中国、九州地方にかけて地震被害があり、紀伊半島から四国の沿岸部にかけては津波も発生しています。

1944年 昭和東南海地震

■ 震度: M7.9

■ 震源域:静岡県西部から紀伊半島東部

西暦1944年12月7日に発生した南海トラフ地震「昭和東南海地震」の震源域は、紀伊半島東部の三重県から静岡県の遠州灘を震源域としています。

特に静岡県、愛知県、岐阜県、三重県で多くの被害が発生し、沖積地や埋立地では大きな被害が出ました。

この地震による死者は998名、家屋の全壊が約26,000棟、津波による家屋の流失は約3,000棟となっています。

三重県と和歌山県が集中的に津波に被害に遭い、津波高は熊野灘沿岸で6~8m、尾鷲で8~10m、新鹿で8.4mと記録されています。

西暦 1946年 昭和南海地震

■ 震度: M8.0

■ 震源域:紀伊半島~高知県中部沖

「昭和東南海地震」の約2年後にあたる西暦1946年12月21日には、「昭和南海地震」が発生しました。

震源域は紀伊半島南西部から高知県の中部沖で、地震による被害は中部地方から九州まで及びました。

死者1,330名、家屋の全壊約11,500棟、家屋の流失約1,450棟となっています。

「昭和南海地震」では津波による被害が大きく、房総半島から九州に及ぶ広い範囲で津波に襲われました。

津波高は紀伊半島の袋港で6.9m、三重県、徳島県、高知県の沿岸で4~6mが記録されています。

南海トラフ地震が予測される地域と被害

これまでも過去に繰り返し発生してきた「南海トラフ地震」。

政府は「南海トラフ地震防災対策推進地域」として1都2府26県707市町村を、「南海トラフ地震津波避難対策特別強化地域」として1都13県139市町村を設定しています。

南海トラフ地震防災対策推進地域
出典:内閣府  防災情報のページ「南海トラフ地震に係る地域指定
出典:内閣府  防災情報のページ「南海トラフ地震に係る地域指定」

また、政府の中央防災会議は南海トラフ地震が発生した際の被害想定を行っており、もしも南海トラフ地震が発生した場合、東海地方の静岡県から九州地方の宮崎県にかかる地域の一部では最大震度7となる可能性があるほか、広い範囲で震度6強~6弱の強い揺れが予測されています。

また、太平洋沿岸となる関東地方から九州地方にかけての広い地域で10mを超える大津波が想定されており、地域によっては最大津波高が30mとされています。

出典:気象庁HP

このように南海トラフ地震が発生すると東海地方から九州地方の広範囲にわたって相当に大きな被害が予測されています。

<参考コラム>南海トラフ地震のために私達ができる対策や備えとは

まとめ:南海トラフ地震の過去を知って未来に備えよう

日本を地震から守る

過去の南海トラフ地震としては最後にあたる「昭和東南海地震」が発生してから、実に75年が経っています。

30年以内に起きる可能性が70~80%とも言われている「南海トラフ地震」。

私たちは過去の事例を参考にしながら、いずれ発生するであろう「南海トラフ地震」に備えておく必要があります。

平時である今こそ、まずは私たちにできることを再確認し、取り掛かりやすい準備から始めてみてはいかがでしょうか。

<参考コラム>地震による家具・家電の倒壊や転倒を防ごう!ポイントや方法をご紹介

制震ダンパー「αダンパーExⅡ」で建物にさらなる安心を

制震ダンパー「αダンパーExⅡ」

いつ起きるかわからない恐ろしい地震。

特に南海トラフ地震に関しては予断を許しません。

トキワシステムでは耐震化の進んだ建物へのさらなる地震対策として、制震ダンパー「αダンパーExⅡ」の設置をおすすめしています。

住宅への地震対策が重視されている昨今、耐震化が施された木造住宅への制震装置の設置が注目されています。

耐震工法で建てられた木造住宅に「制震」の技術を取り入れることで、繰り返しの揺れに弱いなどの耐震だけでは補いきれない弱点をカバーすることが可能です。

制震装置「αダンパーExⅡ」を、耐震性を備えた住宅に追加で設置することで地震の揺れによる建物の変形を最大55%低減させることができ、お施主様の大切なお住まいを守ります。

トキワシステムは、自動車トランスミッションの計測器の設計開発解析・測定に携わるパイオニア集団として、長きにわたり自動車業界に従事してきました。

その後、国立大学からの要請によって木造住宅耐震性能試験装置の開発に携わり、1999年には制震装置「αダンパーExⅡ」を開発し、現在に至ります。

「αダンパーExⅡ」はおかげさまで中部圏を中心に「15,000棟」という東海地域でナンバーワンの供給実績を誇り、多くのお客様に満足いただいています。

また、トキワシステムの制震装置「αダンパーExⅡ」は東京工業大学・静岡大学・豊田工業高等専門学校・岐阜県立森林文化アカデミーなどの数多くの学術研究機関による性能試験をクリアして、その効果が認められています。

大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―  

繰り返し起こる地震。

いつ起きてもおかしくない地震から、住宅や家族を守りたいと誰もが願います。

トキワシステムの制震装置「αダンパーExⅡ」は、耐震住宅の弱点を補いつつ建物の倒壊防止に効果を発揮します。

あなたの大切なお住まいに制震技術をプラスして、家族と財産を守る住宅を提案しませんか?

技術力の高いトキワシステムが提供する安心・高品質な制震装置 「αダンパーExⅡ」 であれば建物をしっかりとサポートし、お施主様からのさまざまなご要望にもお応えします。

ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください

トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」製品紹介

トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」製品サポート

トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」よくある質問

監修者情報

株式会社トキワシステム

株式会社トキワシステム

制震ダンパー・地震対策の情報について発信しています。
トキワシステムが提供する制震ダンパー『αダンパーExⅡ』は、地震から建物を守り、住まいの安心と安全をご提供いたします。

保有資格
・二級建築士
・フォークリフト運転技能者
・木材加工用機械作業主任者
・第二種電気工事士

受賞歴
・GOOD DESIGN AWARD 2021