スロースリップ現象について解説【地震の中でもゆっくりと滑る】

世界の中でも地震の発生回数の多い国、日本。

揺れの弱い地震、想定外の大きな地震など、震源地までの近さや規模によっても大きく変化します。

そして地震によっても、様々な現象が起こっているのです。

今回は大きな地震の際に確認される「スロースリップ現象」にクローズアップしてみましょう。

この現象は一体どんな特徴があるのか。

そして気をつける対策などがあるのかなど、様々な視点から着目してみましょう。

スロースリップ現象とは

南海トラフ地震溝地図

地球全体は、十数枚のプレートで覆われ作られています。

そのためそのプレート同士の動きによっても、私たちにあたえる影響は様々です。

そしてプレートには、「陸のプレート」と「海のプレート」と呼ばれるふたつに分けることができ、陸のプレートには大陸が、海のプレートの背後には海底が広がっています。

海溝での地震はこの二つのプレートがぶつかり、海のプレートのほうが重いという現状から、「海のプレートが陸のプレートの下に潜り込む」ことで「ひずみ」が生まれ起こるとされています。

その動きのひとつが、「スロースリップ現象」です。

通常の地震の場合、断層が高速ですべり、地震波を放射します。

一方スロースリップ現象は、ネーミングの通り「ゆっくりすべる」のです。

そのため断層もゆっくりと動いて、地震の揺れを感じる地震波を放射せずにひずみエネルギーを解放する特異的な現象なのです。

過去では海溝で巨大地震が発生した時に、「スロースリップ(ゆっくりすべり)」の現象が起こっています。

過去に起きたスロースリップ現象

日本列島とその周辺の地形(地震調査研究推進本部)

出典:日本列島とその周辺の地形|地震調査研究推進本部

地震動を感じさせないスロースリップ現象。

過去にもいくつもスロースリップ現象は観測されています。

代表的な事例をいくつか解説します。

日本海溝<三陸沖>

東北地方の太平洋にある、日本海溝。

その三陸沖では、三陸はるか沖地震において、地震本体の規模より大きな規模のスロースリップが発生したと言われています。

2011年に発生した東日本大震災およびその余震活動においても、スロースリップ現象が観測されています。

相模トラフ<房総半島沖>

出典:地震調査研究推進本部|文部科学省

相模トラフの房総半島沖でも、スロースリップ現象は発生しています。

千葉県沖の領域では、北アメリカプレートとフィリピン海プレートの境界面で多くのスロースリップ現象を観測しています。

南海トラフ<東南海地域>

関西・四国の太平洋にある、南海トラフ。

昨今では南海トラフ地震の警戒も強まってきています。

2006には紀伊半島から愛知県にかけての地域において、短期的スロースリップ現象が発生と言われています。

南海トラフ<日向灘>

1996年の日向灘では、地震発生後の余効滑り(アフタースリップ)の後、スロースリップが発生したと言われています。

このように日本のどの地域で発生してもおかしくない現象なのです。

過去にあった明治三陸地震では

1896年に発生した明治三陸地震では、地震の揺れは「震度は3~4程度」の弱い地震のため、地震の揺れ自体では少ない被害となりました。

しかしその時に発生した大津波により、死者・行方不明者 約2万2000人という尊い命が失われました。

同じように津波で被害が広がった東日本大震災が思い出されます。

その他にも延宝房総地震や明治三陸地震においても、揺れの大きさから予想されない程の大津波が発生しています。

その要因として上げられているのが、「スロー地震」です。

スロースリップ現象の規模が大きくなり被害が出た場合は、一般的に「スロー地震」と位置づけられています。

地震と一言で表していますが、下図のようにいろいろな場面が想定されます。

出典:地震調査研究推進本部|文部科学省

今回解説しているスロースリップ現象だから、大地震になる訳ではありません。

ゆっくり戻るから、津波の被害が起きない訳でもありません。

その現象がどのくらいの規模になるのかによっても、被害状況は想定より大きく変化するのです。

たとえ揺れが小さくても、大津波の到来、住宅への見えない被害など、様々なものにつながっているのです。

スロースリップ現象の見つけ方

私たちが「地震だ!」と感じるような地震波を放出しないスロースリップ現象。

しかし現在では、

  • 電子基準点(GNSS連続観測点)を設置し、常に地表の動き(地殻変動)を1cmレベルの精度で監視する。
  • 小さな変化も捉えることができるひずみ計により、地殻変動の監視を行う。
  • 過去の地震からスロースリップ現象の特徴を分析する。
  • 地震観測などから、スロースリップ現象を検知する。

など様々な方法が行われています。

過去にあった被害をくり返さないために、地震研究も対策も日々進化し続けています。

スロースリップ減少の被害を抑えるためにできること

今回は地震の現象「スロースリップ」を解説してきました。

体で感じていなくても、地震の恐怖は私たちの身近に潜んでいることが分かります。

大地震に対して備えることはもちろん、小さな地震から気をつけていくことも重要なのです。

  • 地震に負けない住まいづくりをすること。
  • 地震で受ける建物の見えない損傷を抑えること。
  • 地震に対する知識を高めること。
  • 災害を甘く見ずに、防災意識を高めていくこと。

など、日常からできることはたくさんあります。

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著者情報

トキワシステム

トキワシステム代表「中本 智規」

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